ケース1 早期退職で目の検診の機会を失う
美しい景色をいつまでも(治療~現在)

2人の眼科医の説明で治療法に納得

11月に近所の眼科を受診した後、すぐ、紹介先の近くの大学病院に予約を入れ、12月初めに受診しました。
医師からは、「間違いなく、滲出型の加齢黄斑変性であり、少し時間が経過しています。当院では、治療のための薬を、4週ごとに3回注射します」と告げられました。

目の注射と聞いて不安でしたし、とても高価な薬だというのも気がかりでした。
その病院では、その治療法しかないということなので、別の大学病院を紹介してもらうことにしました。
その大学病院は自宅からは遠いのですが、間を置かずに受診しました。
ただし、あいにく年末年始を挟んだために、年明け1月末の検査になりました。
診断は、滲出型の加齢黄斑変性で変わらず、治療法は、抗VEGF薬の注射での治療が有効だと伝えられ、それで納得できたので、その治療を受けることにしました。

とはいっても、目に注射をするのは怖く、インターネットで調べまくりました。
針の挿入時に軽い痛みがあるぐらいだと書かれていたので、少し気が軽くなりましたが、不安は消えないまま、2月末に最初の注射を受けました。
実際に受けて見ると、痛みに対する不安は消えました。これまでの2年半で、20回の注射を受けました。

視力を維持するために注射を続けたい

画像現在も注射治療は継続中で、見え方は改善されていませんが、異常な血管の新生は抑えられているとのことで、進行は確実にストップしているようです。
これから先、どれくらい注射を打てばいいのかなと一抹の不安はありますが、視力は維持していきたいと思っています。

加齢黄斑変性には、両目ともかかることもあると聞いて、右目だけで見るチェックは、頻繁にするようになりました。
家族や、病気を気遣ってくれる友人にも、若い時から片目ずつのチェックが大事だと伝えています。
また、喫煙は、がんだけでなく、加齢黄斑変性にも悪いと知り、「たばこはやめたほうがいいよ」と助言をすることもあります。
医師からは、太陽光の中の青い光を網膜に当てないほうがいいと助言され、加齢黄斑変性に良いというサングラスを購入して、外出時は必ず持参しています。
また、医師から勧められ、ルテインなどを含むサプリメントも、毎日摂取しています。

6年前に食道がんを患った後、体力回復のためにと、毎日のウォーキングと週1回の軽登山を始めました。
山好きの友人と全国の1000m級に登って、遠くの美しい景色や植物を眺め、その土地の味を楽しんでいます。
目も体もいたわり、素敵な景色をいつまでも眺められるようにと思っています。